2008年11月19日水曜日

ジェリ=ムサは歌いすぎるなあ...



 昨夜は10区ニュー・モーニングでコラ・ジャズ・トリオのコンサートでした。
 奇しくもその夜は,同じくコラの名手トゥーマニ・ジャバテのコンサートが11区のバタクランで催されていて,パリの熱心なコラ愛好者たちはどちらに行こうかと迷ったに違いありません。世紀のコラ対決パリの陣といった感じです。
 32弦コラのヴィルツオーゾ,ジェリ=ムサ・ジャワラはこの夜やたらハイでした。3作続いている「コラ・ジャズ・トリオ」のアルバムがいずれも大変なヒット(とは言っても数万の単位ですが)であるだけでなく,前日までのアフリカツアー(ダカール,コナクリ,バマコ...)を大成功させてきた(本人のMCでの弁ですが)こともあって,たいへんな自信が感じられるエネルギッシュなステージでした。歌うわ踊るわしゃべりまくるわ...。
 ニュー・モーニングはアーチストたちの身内/友人たちを除くと,95%が白人のオーディエンスです。これは国営FMラジオFIP(このコンサートの後援もしてます)のリスナーや,モンドミックス紙やリベラシオンやテレラマ誌の読者層と言える,いわゆるBOBO(ブルジョワ・ボエーム)にも近いような白人たちですね。
 ですから立って踊りまくる人たちは皆無で,ジャズ・コンサートのように座って足踏みしたり首振ったりが関の山で,熱の上がらない客席でした。にも関わらず,ジェリ=ムサはコラ弾くよりもマイク握りしめて歌ったり煽ったりする時間の方が長いんじゃないか,という感じのはしゃぎ方で,ちょっと浮いていましたね。ダカールのオーディエンスとパリのオーディエンスでは違うでしょうに。その辺をちょっと考えて欲しかったですね。
 しかしコラを弾かせりゃ世界一,二の実力,ジェリ=ムサのソロ弾きまくりが始まれば泣く子も黙ります。どちらも32弦のアコースティック・コラとエレクトリック・コラの2台を使いましたが,先日のダヴート・スタジオでのミニ・ライヴの時はさほど感じなかったのに,今夜はエレクトリック・コラの「キンキン」という鋭い響きが強烈で(共鳴胴がついていないので音の丸みはつかないですよね),観客の中には耳を抑える人もちらほらでした。高音部の超高速アルペジオというのがアドリブの見せ場ですが,まあ確かにすごいですね。舌を巻きます。
 昨夜もちょっとだけディジカメでヴィデオ撮影しました。
 ↓サードアルバムに入っているコンパイ・セグンドの「チャン・チャン」のカヴァーです。
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