2008年11月11日火曜日

今朝の爺の窓(2008年11月)



 昨夜から今朝未明にかけてたいへんな風雨でした。言わば台風一過のような今朝の青空です。この風雨のおかげで葉っぱがずいぶん落ちてしまいました。河岸のポプラは裸です。通り手前のプラタナスもずいぶんスケスケになりました。流れの早いセーヌ川が良く見えます。対岸のサン・クルーの森もごらんの通りの茶色状態で、これから2月まではもっと無彩色の冬景色になります。
 昨日の夕刻、娘の中学校(コレージュ・バルトルディ)に呼び出されました。第一学期の主要科目のテスト成績を見て、これでは「普通科高校」は難しいのではないか、という厳重注意を、担任教師と、同席した校長から、数分ずついただきました。オーディオ装置のスピーカーテストのようでした。右側からの悲観的な分析と、左側からの「将来は今決定される」式の説教と、ステレオ効果に挟まれて、私とタカコバー・ママとセシル・カストールは小さくなっていました。要は「外国人だから」という言い訳を完全に捨ててもらわなければ困ると言っているわけで、この子のフランス語力はあなた方が何人であろうがクラス平均点以下ではこの子の将来はないと思いなさい、というロジックでした。
 確かにときどき思ってました。この子は私のようなフランス語をしゃべっているな、と。私のフランス語を聞いて育っているのだから、当り前でしょうが、私のフランス語というのはお世辞にも模範になり得るようなフランス語ではないのです。確かに私よりも文法的な間違いのないフランス語ですし、私よりも語彙数も口数も多いフランス語です。ただ、本当に私に似ているんだわ。昨日は娘の中学校から、私のフランス語はダメなんだぞおおお、と断定されたようなショックがありました。
 私のフランス語問題はともかくとして、娘のフランス語改革を考えてやらねばならなくなりました。ややこしい言語ですが、奥が深いので、私もできるだけつきあってみようと思っています。数学、フランス語、英語、高校受験(ブルベ)まで必死でするしかないのだけれど...必死という言葉にリアリティーを持てないのは父親ゆずりなんだろうなあ....。
 
 

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