2007年7月8日日曜日

悲しき玩具


 7月7日、書きかけ中の原稿が1979年篇に入って、シェイラの「スペイサー」という曲について6000字で書き上げました。シェイラの曲というよりは、作者ナイル・ロジャース&バーナード・エドワーズ(即ちCHIC)の曲と言うべき、シック風味100%のファンク・ディスコですが、当時私この曲大好きでした。私たちが行っていたのはあの頃「パリスコープ」にも広告が出ていたリヴォリ通りの「スロークラブ」というディスコで、当時の最先端だった「パラス」や「バン・ドゥーシュ」は敷居が高くて行けなかった(と言うか多分知らなかった)のです。「スロークラブ」は普通に普通のディスコ曲がかかって、「リング・マイ・ベル」やら「ファンキー・タウン」やらに盛り上がる、そういうディスコでした。私は「スペイサー」は「スロークラブ」で知り、シングル盤を買ったのですが、当時は家にラジカセしかなく(フランスで生活を始めたばかり)、人に頼んでシングル盤をカセットに録音してもらった、そんな時代でありました。
 原稿の資料を集めていたら、1978年にフランスの玩具メーカー、ドラヴェナ社が「シェイラ人形」というのを発売していたことを知りました。バービー人形の対抗なのですが、いかに大衆的な人気があったとは言え、シェイラというのはそういうキャラだったのか、と恐れ入りました。モデルとなったシェイラは当時32歳。幼女〜少女のアイドルにするには無理があったのではないでしょうか。

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