2022年6月7日火曜日

ウィンキー in サン・マロ (2022年6月)

2022年6月4日、フランス全土で気候が極度に荒れて、落雷や(テニスボール大の)雹(ひょう)による被害が発生して、死者1人負傷者15人を数えた日、私たちはブーローニュ・ビヤンクールからブルターニュ地方サン・マロへと向かった。娘の運転するクルマは高速道路上ブルターニュ地方に入ってレンヌをすぎたあたりで、激しい豪雨に遭遇し、フロントガラスに激しく打ちつける大量大粒の雨で視界ゼロ状態が数十秒続いた。まあ、当日のテレビで映し出された各地の大被害に比べれば、まったく屁みたいなもので、現地でもまれに軽い俄雨に遭う程度でほぼ平静な滞在(2泊3日)であった。しかし空の色は概ね灰色で、雲の移り変わりは頻繁で、なんともブルターニュ的な神秘さを醸し出していた。
 そんなこんなで天候の不安があったので、近くの要塞砦の島々を海から見て回る遊覧船の乗船は取りやめ、もっぱらサン・マロ城壁に潮の干満でくっついたり離れたりするナシオナル砦Fort National フォールナシオナル)の島の周囲を散策していた。コルセール(日本語訳語は"私掠船”およびその船長と乗組員)と呼ばれる、国(フランス)から許可(および命令)を受けて敵国(歴史的にはおもにイギリス)の商船を捕獲・略奪を行う船隊の要塞港であったサン・マロ。有名な城壁要塞は17世紀、太陽王ルイ14世の命で建設され、そのサテライトのような海に突き出た要塞がナシオナル砦であった。第二次大戦時にはナチス・ドイツの牢獄として使われ、約300人の(フランス人)囚人が極めて過酷な条件で収監されていたという。現在砦(歴史的建造物として指定されている)は私有財産となっているが(有料)見学可能で、当時のままの砦施設とそのコルセール(海賊)時代からナチス牢獄までの歴史資料を見ることができる(私は犬連れなので入れませんが)。
 で、サン・マロのナシオナル砦をフィーチャーしたいい写真がたくさん撮れました。

(↓)6月4日、到着日18時、干潮で砂浜陸続きになっているナシオナル砦


(↓)6月5日午前、潮が満ちていて、陸地から離れているナシオナル砦を遠く望んで。

(↓)6月5日午前、サン・マロ城壁から降りて水辺からナシオナル砦をバックに。なんともブルターニュ的な絵。


(↓)6月5日午後、陸続きになったナシオナル砦のすぐ近くまで接近。岩場からナシオナル砦をバックに。




0 件のコメント: