2008年6月13日金曜日

She don't lie, she don't lie.... COCAINE



 国の沽券(こけぃん)に関わる問題でしょうか...。
 外交問題に発展しているそうです。一介の音楽アーチストとご本人は思っているでしょうが,このポジションでは発売前の曲でも世界を傾けさせてしまうことになりかねません。傾国の美女ということでしょうか。
 カルラ・ブルーニ=サルコジの7月21日発売のアルバムの1曲 "Tu es ma came"(直訳すると“あなたは私のヤク”)の歌詞が6月11日付けの仏日刊紙フィガロに載ったのでした。

Tu es ma came
 (あなたは私のヤク)
Plus mortel que l'héroïne afghane 
(アフガニスタンのヘロインよりもヤバくて)
Plus dangereux que la blanche colombienne
 (コロンビアの白い粉よりもアブナイ)

 これを読んだコロンビア国の外務大臣フェルナンド・アラウヨは激怒して,「この歌詞がフランス大統領夫人の口から発せられるという段階において,われわれはその言葉がコロンビアを著しく傷つけるものであると考える」と抗議した。
 「われわれはいかなる理由においても,またいかなる社会階層においても,コロンビア産麻薬が用いられることを糾弾するものである。コロンビアにおいて麻薬使用は暴力と死を招くもとになっている。麻薬使用を賛美擁護するのではなく,全世界が麻薬撲滅の戦いのためにわれわれを支援することを願っている。(中略)こういうことは往々にして政治と芸能をごちゃまぜにする場合に起こるのである」。

 コロンビアは世界一のコカイン産出国で,その量は年間700トンに及ぶと言われています。そのナルコ・ダラー(narco-dollar。麻薬輸出による黒い資金)は,反政府ゲリラFARCの資金源となっているとも,権力者側の資金源になっているとも言われています。その麻薬で動く影の勢力と闘おうとした元大統領候補者,イングリッド・ベタンクールはもう6年以上も反政府ゲリラFARCの人質となっています。
 私はこの外務大臣の抗議の中で,最後の点だけは圧倒的に正しいと思います。つまり政治と芸能(アート,スペクタル)をごっちゃにすることが問題なのです。カルラ・ブルーニ=サルコジは,公人として政治的存在であり,その口から発せられるものはすべて政治的発言となります。もはやこのアーチストに,この歌詞はそう取るな,と言っても無理なのです。政治と芸能を分離しようと思ったら,大統領夫人をやめてからにしないと。
 とは言いながら,これもエリゼ宮(大統領)が画策した,大統領夫人カルラ・ブルーニ=サルコジ新アルバムのプロモーション目当ての小スキャンダルかもしれません。

2 件のコメント:

さなえもん さんのコメント...

私はカルラ・ブルーニのセカンド・アルバムをほとんど
聞いていません。英語だったから、だけの理由ではありません。
きっと、このサード・アルバムを買うことはないでしょう。
たとえ、フランス語で歌っていたとしても。
なんでこんなに魅力をどんどん失っていってしまったのでしょう。

Pere Castor さんのコメント...

10日前からサッカーEURO2008が行われていて(スイスとオーストリアの共同主催),同じD組で予選を戦っているフランスとイタリアは明日の試合の結果によって,どちらも準々決勝に進めないことになるかもしれないのです。2年前にW杯で決勝やった2チーム,つまり世界NO.1とNO.2の両者ですよ。
なぜこんなに落ちたかと言うと,爺の説明では国のトップのせいやんけ,と思うわけです。サルコジとベルルスコーニという指導者を持った国で,人民に覇気があるわけないじゃないですか。
これに限らず,爺はサルコジ任期中に,大きな国際スポーツイヴェントで,フランスチームが優勝して,スタジアムの大統領貴賓席で大喜びするサルコジの顔は絶対に見たくないんですね。爺のように考えている人,少なくないと思いますよ。
カルラ・ブルーニの悲劇ってすべて,よりによってこんな男を選んだというところから発しているじゃないですか。これまでのカルラ・ブルーニの経緯から考えて,長い間寄り添うことはないと思うんですが,遅かれ早かれご破算になった時に,カルラ・ブルーニが「うちがアホだした...」と言えば,それはそれで「いい女」の復活が考えられるんじゃないかしらん。