2009年11月11日水曜日

Elaeudanla Téïtéïa エル・ア・ウ・ダン・ラ・テイテイア



 2010年1月20日公開のジョアン・スファール監督映画『ゲンズブール:その英雄的生涯』の予告編がおとといからインターネット(公式サイト)で見れるようになりました。
 エリック・エルモスニノ(ゲンズブール)、ルーシー・ゴードン(ジェーン・B)、レティシア・カスタ(ブリジット・B)、フィリップ・カトリーヌ(ボリズ・ヴィアン)、サラ・フォレスティエ(フランス・ギャル)、ヨランダ・モロー(フレエル)、ゴンザレス(ピアノバーのピアノ弾きだったゲンズブールの演奏シーンでの両手で登場)...。監督がもともと劇画家だったということなのか、極端に顔にこだわったキャスティングに見えますね。
 エリック・エルモスニノはインタヴューで「俺はローラン・ジェラ(フランスで最も人気のある声帯/形態模写アーチスト)じゃない」と言い張ってましたが、この予告篇見たら、やっぱり完璧コピーを目指しているような演技に見えます。イッセー尾形演じる昭和天皇を思い出しました。
 たった2分の予告編ですが、圧倒的に私の目を引いたのはレティシア・カスタのブリジット・バルドーでした。バルドーは最近のインタヴューでこのそのカスタ起用について「驚異的な美しさ。私の代わりになる人にこれ以上のものを望めないわ」とむしろ光栄のようなコメントをしています。先週まで苦しみながらバルドーの原稿を書いていた私はそのDVDや写真集をオーヴァードーズ気味に見ておりました。しかし、この予告編のわずか数秒登場のカスタ/バルドーを見て、私はコピーはオリジナルを凌駕してしまうこともある、と思ってしまいました。
 予告編の前半で歌われる「エル・ア・ウ・ダン・ラ・テイテイア」は、L AE T I T I Aレティシアという名前のスペリングを歌にしたものです。なにか、ゲンズブールがレティシア・カスタの出現を予期していたような歌にも聞こえてきます。

(↓『ゲンズブール:その英雄的生涯』の予告編)



PS : 11月18日。
オフィシャルサイトに公開されているヴィデオの一つに,映画の音楽シーンのMAKING OF があります。ディオニゾス、ゴンザレス,カトリーヌなどは知っておりましたが、マヌーシュ・ギターを弾いているのが,アンジェロ・ドバールと知った時は仰天しました。

PS 2 : 11月24日
BB=レティシア・カスタのシーン。「そして神はレティシア・カスタを創った」という感じですね。ありがたや、ありがたや。

3 件のコメント:

Nimmzo さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
Nimmzo さんのコメント...

今日は Pere Castor!
Thanks to talk about Gainsbourg (heroic life) in Japanese.
Merci d'avoir fait connaître ゲンズブール:
その英雄的生涯 pour vos lecteurs en Japonais.
Laetitia Casta played her role of Brigitte Bardot with talent.

As there is a YSL's portrait in the header,
I can add that Laetitia wore a magnificent gown
by Yves Saint Laurent for the Cesar film awards.
I hope that she will come back next year for this movie...

Pere Castor さんのコメント...

Hi Nimmzo,
Thanks for your comment.
Many french papers/magazines appreciated Leatitia Casta's play in this film, saying that it was a rare exemple that the copy surpassed the original. I think so, too.