2007年10月7日日曜日

セシル・カストールの作品・2



 9月1日に発表した娘の創作ストーリー『リラのヴァカンス Les vacances de Lilas』の第2ヴァージョンがやっと届きました。だいぶ変更があり、その間の読書体験が効いているのか、ずいぶんとこなれてきたように思います。タイトルも変わって『リラの初めてのときめき Le premier emoi de Lilas』になりました。ときめきのストーリーですが、いろいろと無理があるところに目をつぶってお読みください。原文はフランス語です。日本語訳は爺です。

 『リラの初めてのときめき』 ー 文:セシル・カストール

 その日、母は何度も私に「コロニー(ヴァカンスの集団旅行)ではちゃんと食べるのよ」と言った。引率者が参加する子供たちの名前をアルファベット順に呼んだ。私は両親と妹にさよならを言った。私がバスに乗ると、ひとりの少女が自分の隣に坐るように私に合図していた。バスの奥に進む途中、私はひとりの可愛い男の子がいるのを見た。バス旅行中、私はそのローラという少女と知り合いになった。彼女はブロンドの髪で緑色の目をしていてとても感じがよかった。
 目的地についたら、それは巨大なシャレーだった。もちろんそれは40人もの人間を収容できるのだからあたりまえかもしれない。私とローラは同室になった。他の女の子たちは、緑色の目で栗色の髪をしたマノン、青い目でブロンドの髪をしたクロエ、黒い目で褐色の髪のマリオン、茶色の目で栗色の髪をしたシャルロットだった。部屋に入ると、そこには2台のシングルベッドと2台の二段ベッドがあった。とても広い部屋だったが、壁はゲッとなりそうなローズ・ボンボンのピンク色で塗装されていた。私は窓に近づいて行き、そこから広がる大きな森と素晴らしい山々を見た。女の引率者が入ってきて私たちに食堂に行くように言った。私とマノンが新入りなので、彼女は私たちに自己紹介をした。「こんにちわ、私の名前はセシルよ。みんなのように私のことをセセって呼んでもいいのよ」。
 夕食時間になって私は食堂へ向かって、自分たちのテーブルについた。そして私はマリオンに「あそこの男の子はなんていう名前なの?」と聞いた。彼女は「ジョスランよ」と答えた。ジョスランは私たちのテーブルに寄ってきて、私たちにあいさつをし、私のことをじっと見つめた。私は食べるのを続け、ジョスランを見ずに他のテーブルを見ていた。
 愛称をステフという男の引率員ステファヌが「さあ、子供たち、夜更かしの時間だよ」と言った。ステフは私たちにその日のイベントを言う人で、今夜は夜更かしの会で、「狼男」のゲームをして遊んだ。そして私たちは部屋に帰り寝床に入った。セセが灯りを消したあと、私たちはこそこそ話を始めた。
 次の朝は私の部屋の子たちと他の女の子の部屋の子たちでチームを作りフットボールの試合だった。私たちはステフの試合開始の合図を待っていた。「さあ時間だ、始めていいぞ」とステフが言った。午前の活動が始まり、その終了時にクロエは「勝った、勝った!」と叫び声を上げた。クロエは私たちのチームの一員だった。
 「昼食の時間だから食堂へ」とステフは2回も大声で告げた。私たちは食堂へ行ったが、ジョスランの姿が見えなかった。ジョスランの仲間たちが私たちに自己紹介をした。ポールは褐色の髪で青い目をしていて、トマは褐色の波打つ髪で黒い目をしていて、その弟のミッシェルは青い目と栗色の髪で、マチューは栗色の髪に栗色の目で、ジョルダンはブロンドの髪に青い目をしていた。こうしてみんなと知り合いになれたので、私たちはひとつのグループになり、みんな一緒に食事するようになった。
 セセが来て言った「今日の午後は男の子たちと一緒にフットボールよ」。「素敵!これでもっと良く知り合いになれるんじゃない?」とマリオンはとても満足そうに言った。と言うのは彼女はミッシェルのことを気に入っていたから。午後、セセがチーム分けをして、私は偶然にも彼と一緒だった。
 しばらくしたある日、セセが私たちに「明日はみんなの両親がここを訪問する日だから、部屋をちゃんと片付けておきなさいよ」と言った。その日の夕食にはステフが「さあ食事を召し上がれ、明日はきみたちの両親が来るっていうことを忘れないで」と言った。
 その次の日、私はとても浮き浮きして入り口のところに向かっていった。その時ジョスランが私の方に歩いてきて「家族がきみに会いに来てくれるのでうれしいのかい?」と言った。私は「ええ、とても興奮しているわ。あなたは?」と答えた。「僕の両親は今オーストラリアにいるんだ。この一日のために来るわけにはいかないよ」とジョスランは言った。私は両親の車を見つけ、満面の笑みで車に走り寄って行った。
 その1週間後、その夜はラ・ブーム(ダンス・パーティー)が予定されていた。その朝ジョスランが私の方に寄って来て「今夜、僕と一緒に踊らないかい?」と言った。「もちろん、喜んで!」と私は答えた。
 その午後、みんなで海辺へ行った。みんなでビーチ・バレーやビーチ・フットをして遊んだ。最高に楽しかった。夕方、みんなそれぞれ部屋に帰り、ラ・ブームの身支度をした。クロエとマリオンはほとんど似たような服装だった。そして夜がやってきて、私たちがホールに入って行ったら、そこには大きなビュッフェがあり、その隣にDJセットがあった。みんな最高に決まった服装をしていた。
 激しいダンスのあとスロー曲が始まり、ジョスランが私の方にやってきて、ダンシングピストに誘った。私たちは目と目で見つめ合い、彼の顔が私の顔に近づいてきた。そして彼は私に接吻した。私は信じられなかった。でも素敵だった。曲が終わり、私はローラ、マノン、マリオン、シャルロット、クロエの方に戻って行った。彼女たちは彼が私に接吻したところを見ていたのだ。ラ・ブームの間中、彼女たちはそのことばかりをしゃべっていて、私の顔はどんどん赤くなっていった。
 次の日はシャレーの滞在が終わる日、朝私は旅行カバンに荷物を詰め、時間があったのでジョスランに会いに行った。
 そしてバスが来て、この旅行の初めの時のように引率員が私たちの名前をアルファベット順に呼んだ。
 バスが帰路につき、みんなの両親の待つ場所についた時、私は妹の姿がないのに気がついた。私は両親に「妹はどこなの?」と聞いたら、母は「友だちのところに行っているのよ」と答えた。私はヴァカンス友だちの方を振り向いて「女の子たち、また会おうね、さようなら。ジョスラン、さようなら、キスを送るわ! みんなにもキスを送るわ! さようなら!」と言って別れた。そしてまた両親のところに行って「ママン、パパ、帰ってきてうれしいわ」と抱きついた。
 新学年が始まり、私を待っていたのは...。ジョスランがなんと私と同じクラスだった。なんて素敵なこと。彼は授業中ずっと私の隣にいる。いつかきっと私は彼とデートできるでしょう。

- Fin -

2 件のコメント:

さなえもん さんのコメント...

だいぶ長編になりましたね。
しかもラ・ブームの場面では・・・進展がっ!
チューしてるじゃあないですか!く~っ!

>両親のところに行って
>「ママン、パパ、帰ってきてうれしいわ」と抱きついた。

娘さんは完全にフランス人ですね。
同い年の日本人の子供はなんと表現するかな。
「お母さん、お父さん、お迎えありがとう。」
せいぜいこのくらいなのでは?

Pere Castor さんのコメント...

娘のファーストキスは早かった(自覚的にプルミエ・ベゼと思った事件は8歳の時だったそう)ので,今日の子供たちと同じように「初の心のときめき」よりも先にキス体験がある,というパターンのようです。
安直なハッピーエンドが私としてはおおいに不満ですが,「その後はどうなるか,わからないんだよー」という作者の弁でした。だったら,どうなるかわからない続きが早く読みたいよう,と続編をお願いしています。
だんだん自信がついていっているようです。しかしフランス語の誤りもかなり多いです。言うまでもなく,日本語訳はすべて「超翻訳」です。なぜ髪の毛の色と目の色にこだわるのか,それもひとりとして同じ色の子がいないのは,図画の時間に色エンピツで描いていっているみたいな感じですね。個人ひとりひとりが違う,というフランス教育の成果かな?個人差がもうちょっと複雑に描けるようになれば,というのは爺の欲張りかしらん。もっとたくさん本を読まなければ,もっとたくさんの人たちと出会わなければ,ね。