2009年10月24日土曜日
オック語擁護を訴えるカルカッソンヌ大行進
10月24日、ラングドック=ルーシヨン地方オード県カルカッソンヌ(世にも美しい城壁の町)、警察側発表1万2千人、主催者側発表2万人、オック語教育の普及と公共放送によるオック語放送局の開設を求める大行進が挙行されました。フランス南部の30に及ぶ県と、イタリアのピエモンテ地方、スペインのアラン峡谷におよぶ「オック語圏」から多くの参加者がやってきて、地方言語の擁護を定めるヨーロッパ憲章に従った地方語立法を怠っているフランス政府を批判し、オック語学校の増設とオック語公共テレビ放送を求める行進には、カルカッソンヌ市長/国会議員(PS)のジャン=クロード・ペレーズや、農民同盟の指導者のひとりで欧州議会議員のジョゼ・ボヴェの姿も見えました。
「地方語」と「方言」は別のものです。方言はひとつの言語(中央語)の地方的ヴァリエーションであり、地方語は中央語と異なる体系を持ったひとつの別の言語です。オック語を指す時、「南仏方言」「プロヴァンス方言」という解釈をされる場合がありますが、それは違います。フランスにはオック語の他にブルトン語、バスク語、コルシカ語、アルザス語といった地方語があります。これは文化遺産という観点からだけでなく、言語として日常的に使ってこその文化継承でしょうし、生きた言葉として新語/新表現を加えていく生成呼吸機能を持つかたちで育て守っていくべきでしょう。私たちが支持するオクシタニア音楽は、世界に開かれて、多様な文化と混ざり合いながら展開されているからこそ面白いのだと思います。中央が求めるカタチにとらわれないからこそ、でもあります。
爺はこの歳からオック語を習得するのはかなり難しいような気がしているのですが、いつかやってみたいという意気だけはあるのです。
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