Clio "Haussmann à l'envers"
パリのオースマン大通りは、フランスを代表する百貨店ギャルリー・ラファイエットとオ・プランタンが並ぶショッピング街で、クリスマスの頃には両百貨店のウインドー・デコレーションや、きらびやかなイリュミネーションで、大変な賑わいになる地域です。車も大変混雑していますが、東から西への一方通行で、それに逆らわなければのろのろでも流れていきます。
クリオのこの歌は、その一方通行を自転車で逆進するというものです。(↓)ヴィデオ・クリップでは自転車がちょっとしか登場しませんけど、歌詞ではほとんど目を閉じて自転車で逆行してしまい、クラクションの嵐を浴びてしまいますが、そんなもん知ったこっちゃない、という態度です。逆行して車と鉢合わせになったら、向こうはブレーキをかけてくれるんだろうという、伸るか反るかの危険な賭けもしています。それは、想いを寄せている男に告白が通じるか通じないか、という賭けなのです。詞がそのまま短編映画のような世界です。テーブルの上にはコーヒーカップが2セット。それを押しのけるというシーンがクライマックスですが、はたして....。
オースマン通りを逆方向に走ったら
もちろんクラクションを鳴らされるけど
私は何も聞こえない
私は昨日のことを思っているの
次から次にタバコを吸いながら
私は道を探していた
1センチ、また1センチと
あなたの手に近づくために
今よ、このテーブルクロスの上
止まるべきか進むべきか
目の前にいる彼は何て言う?
もし私がコーヒーカップを押しのけたら?
もし私の唇が彼を捕まえたら?
今夜私は自転車に乗って
あなたの頭の中で何が起こっていたのか
少し自分に問いかけている
そして目を閉じるの
できる?できない?
止まるべきか進むべきか
私に出くわす車の運転手たちは
私が暴走したら
ブレーキをかけてくれるかしら?
できる?できない?
私がためらって、逃げ出したら
もしも私が大胆さにかけるなら
私は彼にそれをやって欲しいの
私の代わりに挑んで欲しいの
できる?できない?
止まるべきか進むべきか
もし私がコーヒーカップを押しのけたら?
もし私の唇が彼にキスしたら?
オースマン通りを逆方向に走ったら
もちろんクラクションを鳴らされるけど
私は何も聞こえない
私は昨日のことを思っているの
私は昨日のことを思っているの
(↓)CLIO "HAUSSMANN A L'ENVERS"
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