2009年6月23日火曜日

最後は「行かないで」と「群衆」でした。

(←2009年6月22日。アラン・ルプレストとジャン・コルティ)



 今夜はテアトル・デ・ブッフ・デュ・ノールで、ジャン・コルティさんの『フィオリーナ』お披露目コンサートでした。最初にステージに出たのが、2009年のM6ヌーヴェル・スターの優勝者ソアンでした。元地下鉄シンガーのソアンは、最初からレ・テット・レッドのクリスチアン・オリヴィエが強力にバックアップしていたので、クリスチアン・オリヴィエのレーベル「モン・スリップ」からCDアルバムを出しているコルティさんとは無縁ではありません。オリジナル曲を3曲生ギターとチェロで歌って、3曲めからコルティさんの伴奏アコーディオンが登場しました。ギター(エルヴェ・ルジェー)、コントラバス(ジャン=ピエール・クレモニーニ)を従えて、コルティさんのショータイムはジャック・ブレル・メドレーに始まって、「巴里祭」、「ラ・ジャヴァネーズ」などのインストルメンタルを挟みながら、トマ・フェルセン歌う「マドレーヌ」、クリスチアン・オリヴィエ歌う「アコーディオン弾きレオン」、ロイック・ラントワーヌ、ザザ・フルニエ、ローラ・ラフォン、ジャンヌ・シェラル等がそれぞれアルバムと同じ曲を披露しました。オリヴィア・ルイーズを除いて、アルバム参加者はみんな来たと思います。びっくりしたのは、少なくとも20年は若返ったように見えたアラン・ルプレストでした。髪の毛も眉毛もちゃんと生えていて、若々しい50代の青年になってしまいました。アランはブレル作の「ブルジョワたちの嘆き」を歌い、ひときわ高い拍手に応えて、自作の十八番「シガレット」も歌ってくれました。
 コルティさんは、ジョー・プリヴァとの共作曲「ラ・リタル(イタリア女)」の時に、1930年代のイタリアの反ファシスト・レジスタンスのことを語りました。アルバムタイトル曲の「フィオリーナ」の語り部分は、アルバムではコルティさんが朗読してましたが、このコンサートではテキスト作者のクリスチアン・オリヴィエが見事に朗読してくれました。そしてフィナーレはアルバムと同じように、イタリア反ファシスト・レジスタンスの歌「ベラ・チャオ」でした。最初ローラ・ラフォンがヴォーカルをとってフルコーラス歌ったのち、参加者全員が登場して、ジャン・コルティのアコーディオンの高鳴りの中で「ベラ・チャオ」の大合唱になりました。いやあ、良いフィナーレでした。
 アンコールはコルティさんのソロでジャック・ブレル「行かないで」とエディット・ピアフ「群衆」のメドレーで締めました。
 「俺はだいたい10年に一度アルバムを作るんだから、次は10年後に再会しよう!」と言い残して去って行きました。勘定は合ってなくて、本作は前作から2年後のアルバムでした。だから2年後にまたステージで会えると思っていいでしょう。

(↓トマ・フェルセン歌う、ブレル詞コルティ曲「マドレーヌ」)
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2 件のコメント:

さなえもん さんのコメント...

良いライブだったのですね。
カストール爺の娘さんも一緒だったのね。
コルティも世代を越えて若いオーディエンスや
共演者に囲まれて、楽しい夜だったのが想像出来ます。
羨ましいなあ。

Pere Castor さんのコメント...

世代越え過ぎちゃってね、「さあ次はヴァルス・ミュゼットだから、みんな前に出て踊ってくれ!」とコルティさんが言っても、誰も踊らないの。客層が全然「アコ聞き」の人たちじゃないから。
難点をもうひとつ言えば、ラシッド・タハは惨憺たるパフォーマンスだった。ショーの終盤の盛り上げどころだったのに、タハのおかげでかなり白んでしまった。
それをクリスチアン・オリヴィエがちゃんと盛り返すんだねえ。えらいなあ。座長の良い仕事、という感じだね。
だから最後の「ベラ・チャオ」はあの丸い劇場にわんわん響いて、大団円の幕切れだった、というわけです。