2009年4月6日月曜日

モクレンよ永遠なれ

 4月5日,わが町ブーローニュの市役所前のモクレンがあまりにも見事なので,「マニョリア,フォーエヴァー!」と叫んでしまいましたよ。

Your girl is crying in the night
Is she wrong or is she right
Je ne peux plus rien y faire 俺にはもう何もできないんだ
Your girl is shining in the night
Burning burning burning bright
Je ne sais plus comment faire俺にはもうどうしていいのかわからないんだ


 エチエンヌ・ロダ=ジル作詞/ジャン=ピエール・ブールテール作曲『モクレンよ永遠なれ マニョリアス・フォーエヴァー』。歌と踊りと風呂場の電球替え:クロード・フランソワ(1939-78)。死の数ヶ月前の1977年録音です。
 爺はこういう超強烈なショービズ臭を放つ人は苦手でして,ヒット曲を出すこと/金を得ること/ファンを得ることのためだったら何でもできる,という類いのプロフェッショナリズムが良質の音楽を作ることなどできるはずがない,と思っていました。巨万のヒットを出すには,巨万の投資をしなければならない,という考え方だったようで,派手にバラまき派手にかき集める方式でエンタープライズ・クロード・フランソワは火の車だったそうです。一度そういう見栄を切ったら,たとえ支払える金がなくてもプライヴェート・ジェット機で移動し続けなければならない,という晩年期でした。事故死説,暗殺説,さまざまありますが,自殺説もよく言われます。
 エチエンヌ・ロダ=ジルは,クロクロの最後の抵抗(ディスコへの転向)のために雇われた作詞家でした。ジュリアン・クレールの作詞家として知られた左翼インテリ詩人が,多くの人が唖然とする中,虚飾のショービズ王と組んだわけですが,クロクロと面と向かった時に何かを予見してしまったのかもしれません。
 「モクレンよ,永遠なれ」のクロクロの第一声は「俺にはもう何もできないんだ」,第二声は「俺にはもうどうしていいのかわからないんだ」。本当にそうだったとしたらどうします? モクレンの白いあるいは薄くれないの美を,太古からの女性美と例えて,色は匂えど散りぬるを,とロダ=ジルは詠みます。ダンサーチーム,クロデットの半裸の美女たちを乱舞させても「俺にはもう何もできないんだ」,「俺にはもうどうしていいのかわからないんだ」が真実だとしたら...。モクレンの花はシロシロ,心はクロクロ...。永遠なれ。




参考までにサエキけんぞう・ヴァージョン(↓)
ただし,マニョリアは「睡蓮」ではありません,断じて。

2 件のコメント:

さなえもん さんのコメント...

ああ、サエキケンゾウ。見るに耐えません。
どうしちゃったんでしょうか、この人。
ゲンズブール委員会以降、おかしなこと
になっていますね。
人のふんどしで相撲を取るもんじゃありません。
オリジナリティーに欠けます。

mat さんのコメント...

ロダ・ジルさんを探して 来てしまいました。
そして、だまって行こうと思ったけれど、クロードのファンなので、コメントしなくてはと、、、、どんなに人に後ろ指差されても 先行くしかない、クロードと同じ人生を選んでしまったので、彼が愛しい。もうとっくに彼はいないのにシンクロし続けています。