2009年3月4日水曜日

今朝の爺の窓 (2009年3月)



 ニューヨーク、東京、共に寒波だそうで。「ニューヨーク、東京、共に」と書き始めると、また平均株価暴落のことか、と貧しい想像力が条件反射してしまいます。
 今日は朝日に映えるサンクルー公園が美しい晴天の朝です。セーヌも青くおだやかです。しなの木の梢もますます赤くなって、春はそこまで、という感じです。
 娘が明後日コレージュ(中学校)の社会歴史の授業で、同級生の女の子二人(ルイーズとイリス)と共同して「広島原爆」の研究発表をするのだそうです。娘は自分が「8月6日」に生まれたことの因縁を強く感じているようで、去年の春の日本一時帰国の時に広島まで行って、その場にあるなにかをいろいろと感じてきたようです。フランスの中学生にもわかりやすい参考文献や映画のようなものはないか、と私に聞くので、私はフナックで『Gen d'Hiroshima(はだしのゲン)』のDVDと漫画文庫本(フランス語版)を買ってやりました。実は私も『はだしのゲン』は、題名こそ知っていたものの、見るのは初めてでした。このDVDと漫画は世界の多くの国々の学校や図書館にも置いてあって、原爆の悲劇を子供たちがわかりやすく理解するための最良の作品と評価されているそうです。娘もルイーズもイリスもこのDVDに大変な衝撃を受けて、クラスで上映会をしたらどうだろう、ということまで考えているそうです。
 いい研究発表になりそうです。
 いいことです。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はだしのゲンの漫画は知っています。
小学生の頃、あの絵が怖くて怖くてそこだけ
ページを飛ばしていた記憶があります。
数年前に広島の原爆記念館を訪れた時、
漫画などとは比較できない光景がありました。
DVDは未見です。探してみてみます。