2007年12月10日月曜日
カダフィがパリに来た朝,セーヌに鵜を見た
朝9時頃,パリ16区のルイ・ブレリオ河岸の下のセーヌ脇自動車道路(ヴォワ・ジョルジュ・ポンピドゥー)を運転しながら,車窓から右手を伸ばして録った写真です。まあ危険!と思われましょうが,今日からカダフィがパリに来るというので厳戒体制で,朝から渋滞がひどかったので,シャッターを押した時は車は停まっていたので危険はなかったのです。
鵜です。フランス語ではCormoran(コルモラン),別名 Corbeau de mer(海のカラス)とも言われますが,カラス科ではなくペリカン科の鳥です。秋冬にセーヌに多く見ることができます。潜水しての魚取りの名人ですから,セーヌにもたくさん魚がいるということですね。
向こう岸に若干緑の芝生が見えているのは15区のアンドレ・シトロエン公園(そうです自動車王の名前のついた公園です)で,青い球形のものはその公園から百メートル上空まで昇れる遊覧気球(ただし地上とワイヤーでつながっています)です。また河岸に停泊しているTHALASSA(タラサ)と書かれた船は,国営テレビFRANCE 3の超長寿番組「タラサ」(毎週金曜日夜9時,フランスと世界の海と船のできごとを紹介する2時間番組。素晴らしい。見るたびに海をいとおしく思うようになります。海洋国日本にどうしてこういう番組がないのだろうか。)を生放送しているスタジオ船です。
鵜は魚を口に入れても咀嚼せずに,そのまま喉に落としてしまいます。これを称して「鵜呑み」と言います。転じて,人の言うことを考えもせずに信じてしまうことの意味になります。元国際テロ仕掛け人であったカダフィを,内外の大きな反対の声を聞かずに,国賓として招待したサルコジは,カダフィのリビアは大量殺戮兵器の開発生産を放棄し,人権問題でも大きく前進したのだから国際的パートナーとして受け入れたと言っていますが,誰がそれを鵜呑みにできますか。
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