2013年10月29日火曜日

ジャンヌ・モロー、プッシー・ライオット救援に立ち上がる

私の歳ではもはやバリケードの上に登り立つことはできないけれど、私の憤激を表現するために私は声を出すことした。できるだけ多くの人たちにこの声が届いてほしい。この若い女性の身に起こっていることを告発するために。彼女の命は危機に瀕している。
 女優ジャンヌ・モローが、モルドヴィア共和国(ロシア連邦)にある強制労働収容所に収監されているプッシー・ライオットの救済のために、フランス国営ラジオFRANCE CULTURE(フランス・キュルチュール)の電波を使って、囚われの二人のひとり、ナジェージダ・トロコンニコワの獄中からの手紙をフランス語で読み上げます。彼女のメッセージは10月30日水曜日の正午(フランス時間)に全文モローの声で紹介されます。またこのメッセージ放送を録画したヴィデオが、インターネットニュースサイトであるメディアパルト(Médiapart) で公開されることになっています。
 プッシー・ライオットの事件に関しては、私のブログでも2012年8月31日に「女性器の反逆と書いてプッシー・ライオット」という記事で紹介しました。
 ナジェージダ・トロコンニコワは23歳で、一児の幼い子の母親。2012年2月21日に、モスクワのロシア正教・聖救世主教会大聖堂で「プーチンを放逐したまへ」と祈るパフォーマンスを行ったために、2年間の強制労働刑の判決を受け、収容所で服役していますが、その極度に非人間的な刑務条件(1日に16-17時間の労働、6週間に1日だけの休日...)に生命の危険を冒しながらハンストを挙行、強制的に病院に収容されたものの、牢獄に戻されてから、再びハンストに入っています。

 この記事の続きはジャンヌ・モローの放送のあとで書きます。
 
  (↓ナジェージダのハンストを報じる 9月23日のEuronewsの映像)



追記:10月30日
(↓ナジェージダ・トロコンニコワの手紙を読み上げるジャンヌ・モロー。10月30日フランス国営ラジオFrance Culture で放送されたものです。)


追記:10月31日
ジャンヌ・モローが読み上げたジェージダ・トロコンニコワの手紙の一部を以下に訳します。訳出したものの原文(仏訳文)はラジオFrance Culture のインターネットサイトのここにあります。

「最良の場合睡眠時間は4時間とれる。誰もそれに逆らおうとはしない。私たちのひとりを医師が手当しようとすると、他の受刑者たちが医師に襲いかかっていく。この所内秩序を確保するために、公にすることができない懲罰の数々(例えば、シャワー室や洗面所や食料庫への出入りの禁止)が制度化されている。」
「女たちは尻や顔や頭を打たれる。この収容所では、受刑者たちによる集団暴行は収容所管理局の許可のもとに行われている。」
「私は受刑者たちが極度の衰弱の末に倒れていくのを黙って見逃すわけにはいかない。私は人権の尊重と、この奴隷制度の廃止を強く要求する。」

インターネット・ニュースメディアであるMEDIAPARTの10月30日の記事では、数日前から身内にすらも彼女の収監場所、その境遇、その健康状態に関する情報が全く途絶えている、と書かれています。




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