2008年2月25日月曜日

今朝のフランス語「カス・トワ、ポーフ・コン」



 2月23日、春恒例の大イヴェント「フランス農業展」(Salon de l'agriculture)の開幕日に、歴代大統領と同じように新大統領ニコラ・サルコジも、この国民の年次大行事を表敬訪問し、各ブースで農業従事者たちや同展訪問者たちにあいさつをしたり、握手攻めにあったり、自分から手を出して握手サービスをしたリ...。ところが現在は大統領支持率が40%を下回っていて、昨年5月の当選時の勢いなど見る影もありまっせん。この日も展示場内のところによっては大統領訪問にブーイングや口笛が飛んできたりします。フランスの日刊紙パリジアンの撮影班は、ヴィデオカメラを回していたのですが、大統領はそれに気がついていなかったのでしょうか。大統領が握手サービスで手を伸ばした先にひとりの男がいて、「おっと俺に触るな、おまえに触られるときたなくなる」と意地悪な発言を大統領に。
 それに答えて大統領は「カス・トワ、カス・トワ、アロール、ポーフ・コン」と、日常生活ではなかなか聞くことができない、極端に乱暴なお言葉をお吐きになりました。

casse-toi = 自分を壊せ → 消えてなくなれ
pauvre con = 惨めな愚者 → ◯◯◯野郎

こういう言葉が子供たちには「大統領が使った見本的な表現」として推奨されるかもしれません。


PS
パリジアン紙のサイトが公開したその時のヴィデオ(↓)です。


2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大きく日本でも報道されております。
いよいよ本性を現したか、サルコさん。
そしてカルラは”あげまん”になりそうにない。

Pere Castor さんのコメント...

さなえもん,おはようございます。
子供が見たら怖いでしょうね。爺が見ても怖いですから。
ことをさほど重大としない人たちは,こんな町の口喧嘩程度の表現は,日常的に当たり前に聞いているではないか,と言うのですが,テレビや映画でドラマ化され誇張された世界ではそうでしょうけど,私は30年近くフランスに住んでいて,現実の生活の場面でそんなに日常的に聞く言葉ではない,と断言できます。「ポーフ・コン」- こんな言葉が発されたら,テレビや映画では直後に乱闘/流血が必至ですが,現実場面ではこれを発語した人間が周囲から徹底的な侮蔑を受けるはずだと私は思っています。
この人は抑えがきかなければ,外国要人にだって「ポーフ・コン」とやってしまうでしょう。彼にとって邪魔になる人々を彼は内心「ポーフ・コン」と思っているのですから。