当ブログでも「憤激せよとアシュカは歌う」と「今朝のフランス語:Du temps de cerveau disponible」という2つの記事で紹介しています。また向風三郎がパリの日本語新聞オヴニーの2015年4月15日号に最新アルバム『星に灯りを点す男たち(Rallumeurs d'Etoiles)』の紹介記事を書いています。読んでみてください。
その最新アルバムの6曲めに "SANS HAINE SANS ARMES ET SANS VIOLENCE"(憎しみも武器も暴力もなく)という歌があり、文字通り非暴力の抵抗運動を訴えるないようでした。そのアシュカが、11月13日の大殺戮テロにどう思ったのか。オルター・グローバリゼーション運動の機関紙 "ALTER MONDES"のインターネットサイトに、11月17日、アシュカが『今夜、俺たちは踊りに行く(Ce soir nous irons au bal)』というテクストを寄稿しています。アシュカは11月14日(土)に多くの市民たちと同じようにレピュブリック広場に行っています。テクストは歌詞のようにも見えます。これが歌になってしまうのかもしれません。テクストは、これを理由に現政権が好き放題することも見抜いています。怖がらずに外に出ること、そして踊ること、アシュカはそう誘うのです。
以下全文を無断和訳して、当ブログに掲載します。
今夜俺たちは踊りに行く
Ce soir nous irons au bal
やつらは俺たちを最後のひとりまでバラバラにしたいんだろう
やつらは執念深く俺たちの自由を圧殺しようとするだろう
やつらはしまいには俺たちから笑顔を奪い去り
人と再会する希望や、みんなで集まる機会をぶち壊すだろう
俺たちがこの地球上でみんな兄弟で、心と体の恋人同士だって
まだ信じているなんて、どれほどおめでたいのだ?
やつらが仕掛けてくる戦争の度に、俺たちは自分の陣営を選ばなければならない
俺たちは選ばなければならない
俺たちの死体はやつらの墓地をいっぱいにしなければならないのか
俺たちのレジスタンス : 屈しないこと、譲歩しないこと
俺たちのパン、俺たちの喰いもの... さあテーブルから立ち上がろう、踊りに行こう
俺たちが欲しいもののすべて、俺たちが望むもののすべて、
それは力の限りこの人生を愛することさ、俺たちを好き勝手に外出させてくれることさ
俺たちの足の下には、たくさんの罠があって、それに落ちないようにするのは難しい
何千人も志願者をスカウトするやつらのひとりの腕の中にはまらないようにするのは
「善良な人々よ、恐れおののきなさい!暖かい家の中でおとなしくしていなさい」
「善良な人々よ、われわれにまかせなさい!われわれがすべてうまくやるから」
こんなふうに、別の時代から飛んできたような注意勧告が下される
今に非常時緊急法が次々と来るぞ、だから.... 嵐の下で踊ろうじゃないか
「危険はいつか小さくなるんだから、
夏が来るまで待っておきなさい」
「そうですとも、元帥殿! 太陽がいっぱいの建国記念日の頃に」
そうとも! 今、外は雨が降っているが、この雨は甘美だ
外では人生は美しい、それがどんなに危険でも
俺たちの顔にかかる雨粒のひとつひとつ
それは砲弾の破片のように、石弓のたまのように、やさしい異端、楽しげな侮辱...
リュートの楽音に合わせてみんなで踊ろう
立って踊ろう、その理由は
俺たちがここにいるということ、俺たちが俺たちであるということ
俺たちが幸福だということ、俺たちが気が狂っているということ、ただそれだけ
外に出て踊ろう、どんなに悪くても
踊ろう、やつらが発砲していようとも
そうとも、俺たちは今夜踊りに行く
今夜俺たちは最高に美しく踊るだろう
(HK アシュカ)
PS : 2016年3月21日記。『今夜、俺たちは踊りに行く』 が歌になりました!
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