詞:マルグリット・デュラス
曲:カルロス・ダレッシオ
2017年7月31日、サン・クルーのキュリー研究所の病室の中でケモセラピー点滴を受けながら、ジャンヌ・モロー(1928-2017) の訃報を聞いた。
ジャンヌ・モローと深い交友関係にあった作家マルグリット・デュラスの映画『インディア・ソング』(1975年。拙ブログのここで紹介しています)では、このジャンヌ・モローの歌のヴァージョンは登場しない。カルロス・ダレッシオ(1935-1992)作曲の美しいテーマ曲を含むオリジナル・サウンドトラックは、翌年セザール賞の音楽賞に輝くのだが、ジャンヌ・モローの歌ヴァージョンはその映画のイメージソングのような扱いでシングル盤で発売された。私の最も好きなジャンヌ・モローのレパートリーです。合掌。
Chanson,
Toi qui ne veux rien dire
Toi qui me parles d'elle
Et toi qui me dis tout
Ô, toi,
Que nous dansions ensemble
Toi qui me parlais d'elle
D'elle qui te chantait
Toi qui me parlais d'elle
De son nom oublié
De son corps, de mon corps
De cet amour là
De cet amour mort
Chanson,
De ma terre lointaine
Toi qui parleras d'elle
Maintenant disparue
Toi qui me parles d'elle
De son corps effacé
De ses nuits, de nos nuits
歌よ
おまえは何も言いたくない
おまえはあの女のことを語ってくれる
おまえはすべてを語ってくれる
おお、おまえ
私たちは一緒に踊った
おまえはあの女のことを語ってくれた
あの女はおまえを歌わせ
おまえはあの女のことを語ってくれた
その名前も忘れてしまった女
その体、私の体
その恋を語ってくれた
その死んでしまった恋を
歌よ
私の遠い大地のことを
おまえはあの女のことを語ってくれるだろう
今や消えてしまった
おまえはあの女のことを語っている
その消された体を
その夜を、私たちの夜を
(↓ジャンヌ・モロー「インディア・ソング」)
(↓カルロス・ダレッシオ「インディア・ソング」)
0 件のコメント:
コメントを投稿